あなたの”その”足元へ
涼はガードレールを飛び越え、男たちの隙間から無理遣り、車の中にダイブした。
「おまえっ、ばかかっ」
綺樹が怒鳴ると車の中にいた男が、目の前に銃口を突き付けた。
鋭く綺樹は一瞥をくれる。
唇を一直線に結んで、荷台の床に座りなおした。
涼も口をつぐんでいた。
綺樹は腹をたてているようだった。
涼から離れて座り、運転席と隔てている壁をずっと見つめ、涼の視線を拒絶していた。
程なくして車は倉庫のような所に止まり、目隠しをされると二人は一室に押し込められた。
「大丈夫だよ、涼。
おまえだけは絶対、無事に帰すから」
静かに言った綺樹の顔は真っ白だった。
「おまえっ、ばかかっ」
綺樹が怒鳴ると車の中にいた男が、目の前に銃口を突き付けた。
鋭く綺樹は一瞥をくれる。
唇を一直線に結んで、荷台の床に座りなおした。
涼も口をつぐんでいた。
綺樹は腹をたてているようだった。
涼から離れて座り、運転席と隔てている壁をずっと見つめ、涼の視線を拒絶していた。
程なくして車は倉庫のような所に止まり、目隠しをされると二人は一室に押し込められた。
「大丈夫だよ、涼。
おまえだけは絶対、無事に帰すから」
静かに言った綺樹の顔は真っ白だった。