あなたの”その”足元へ
8.わからない気持ち
*
「ずいぶん、と、ぼろぼろだこと」
枕元に立っていたさやかの言葉に綺樹は口元で笑った。
「まあね」
さやかはすこうし首を傾げた。
「どうしたの?
そんなに、自分を追い詰めて?」
綺樹は白い病室の天井を見上げた。
「わからない」
短い沈黙があった。
「そう?」
さやかは軽く語尾を上げた。
それにくつくつと笑う。
「ほんと、嫌な上司だなあ」
また、沈黙になった。
「なんだか、怖いのかな」
「怖い?
あなたから初めて聞いた気がするわね」
綺樹はくつくつと笑った。
「ずいぶん、と、ぼろぼろだこと」
枕元に立っていたさやかの言葉に綺樹は口元で笑った。
「まあね」
さやかはすこうし首を傾げた。
「どうしたの?
そんなに、自分を追い詰めて?」
綺樹は白い病室の天井を見上げた。
「わからない」
短い沈黙があった。
「そう?」
さやかは軽く語尾を上げた。
それにくつくつと笑う。
「ほんと、嫌な上司だなあ」
また、沈黙になった。
「なんだか、怖いのかな」
「怖い?
あなたから初めて聞いた気がするわね」
綺樹はくつくつと笑った。