王龍



泰 「蘭、」

『…泰成』

泰 「話は全部聞いた。わりぃ、勘違いしてた」


『萩の、事?』


私は奏介を見た


「あぁ。俺が話した。萩が死んだのは、蘭のせいじゃねぇ。誰のせいでもねぇ…」


奏介は涙をこらえているみたいだった。


『私のせいだよ?私が全部悪いの。萩は、私を庇って、天馬歩に撃たれた……』


私の目から大粒の涙。
奏介が抱きしめてくれた




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