王龍
*12*
2年前、王龍は黒炎と闘っていた。
黒炎は薬に手を出す卑怯な族で、
敵を倒す為なら手段は選ばなかった。
人数は黒炎の方が多かったけど、
圧倒的に王龍の方が強かった。
私が下っ端を相手している時、
天馬歩は私に銃を向けた。
──バン"
気付いた時には遅かった……
私を庇って、
王龍の幹部、萩が撃たれた。
萩の腹から大量の血……
すぐに病院に搬送されたが、萩は息をひきとった
2年前の悪夢が頭から離れないんだ………