ポイズン
「――悪い…」

そう言って俺は、彼女の唇を奪った。

肉づきのいい唇だった。

何故だかよくわからない。

彼女が欲しくて欲しくて仕方がない。

躰が彼女を欲しがっている。

唇を離す。

同時に、今いたその場所に驚いた。

「――はっ…?」

いつの間にか、俺は事務所にいた。

俺……いつ帰ってきた?
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