ポイズン
もっと乱れて。

声を出さずにはいられないって言うくらいに。

「――えっ…やっ!」

俺の手が向かう先がわかったのだろう。

気づいた彼女の脚が閉じようとするが、間に入っている俺の躰に邪魔された。

なすすべなしと言うように彼女が降参した。

俺はそんな彼女の中へ、手を伸ばした。

「――んっ!」

そこはもう、尋常じゃなかった。

「感じちゃった?」

追いつめるようにささやいてやったら、彼女の顔は紅く染まった。
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