ポイズン
「――あっ!

もうっ…やっ!」

余裕がないのは、誰から見ても明白だった。

「もっ…ダメ…!」

うつろになっている彼女の瞳。

その瞳に答えるように、腰を押し込んだ。

「ひあっ…!」

彼女の躰が震える。

同時に強く締めつけられた中に答えるように、俺は全てを流し込んだ。


光が眩しい。

――朝、か…?

そう思い、目覚まし時計に手を伸ばす。

12時だった。
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