ポイズン
第3章・シドと白昼夢
先ほどスーパーで買ってきた梅酒のビンと焼き鳥を片手に、俺は秋風さんの事務所を訪れた。

「うぃーす」

「おお、クロスケ。

久しぶりじゃん」

アポなしでの訪問だと言うのに秋風さんは俺を迎えてくれた。

久しぶりって言ってもそんなに日は経ってねーけどな。

「今大丈夫っすか?」

俺はスーパーの袋を見せた。

「もち!」

秋風さんはニッと笑った。

「カンパーイ!」

カチンと、グラスが重なる。
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