ポイズン
2人で梅酒を飲む。

「うん、うまし!」

秋風さんはねぎまを口に入れていた。

俺はレバーを口にする。

「で、何かあったの?」

「はっ?」

意味がわからなかった。

「クロスケが焼き鳥と梅酒を背負ってやってきたから」

何すか。

その、“カモがネギを背負ってやってきた”的な言葉は。

「何もないっすよ。

ヤコさんがたまには会いに行けって」

「何だヤコちゃんか。

私はてっきりクロスケがあいさつにきたのかと思ったわよ」
< 41 / 100 >

この作品をシェア

pagetop