ポイズン
ハッとなった。

そうだった。

今は秋風さんと飲んでんだ。

「さてはつきあってる女のことでも考えてた?」

ニタニタ笑いながら聞いてくる秋風さん。

さすが女探偵。

勘が鋭い、かつ的確だ。

「んなんじゃないっすよ」

ごまかす。

「無理してごまかさなくても結構よ。

クロスケのことはお見通しだから」

「なっ…」

こりゃ相当酔ってんな。

厄介なことになることは、はっきりと目に見えていた。
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