ポイズン
「じいさんの身代わりでもいい。

あげはがそばにいてくれるなら、俺は身代わりになる」

「そんな…」

あげははいやいやと言うように首を左右に動かす。

「あげはが好きなんだ。

覚悟ならちゃんとできてる。

食料にもなる。

身代わりにもなる」

あげはは首を左右に振り続ける。

「あなたを不幸にしたくないの」

「お前がいない方がよっぽど不幸だよ!」

怒鳴った。
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