ポイズン
「ああっ…!」

もう、死ぬ…!

「正義様…ッ!」

震えた声で俺の名前を呼んで、両手が背中に回る。

そうだ。

あげはがいる。

あげはを1人にさせる訳には行かない。

ここで耐えなきゃ、またあげはは1人になる。

1人で、また永遠を生きなきゃ行けなくなる。

「――あげは…!」

意識が、途切れた。
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