ポイズン
「ちなみに催眠術が使えると言うのは?」

「それは本当です」

「当たり前か。

お手のものだもんな」

あげはが首を傾げる。

「お前が殺した件。

この間嫁さんのところを訪ねてったら、浮気調査じゃなくてペット探しになってた。

あげはの仕業なんだろ?

記憶を消して、上書きしたの」

あげはは目を伏せる。

「別に怒っちゃあいない。

ビックリしただけだ」

あげはの目があがる。

眉を下げ、俺を見つめる。
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