ポイズン
「正義様…」

「うん」

泣きながら、あげはが微笑む。

「愛しています。

正宗様の身代わりではなく、1人の男性として。

あなたを心の底から愛しています」

答える代わりに微笑み返した。

「あげは、共に生きよう。

俺と一緒に」

「…はい」

そっと、あげはが俺と唇を交わした。

一方的ではない。

お互いの気持ちを打ち明け、通じあって。

唇のぬくもりを感じながら、俺は目を閉じた。

☆★END☆★
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