悪者彼氏

「なる、行くぞ」

「え?」

私を見た空呉先輩はひどく悲しそうな顔をした

なにがなんだかわからず唖然としているだけの私


ふと体が浮く


「!?」

「行くぞ」


「待て!そいつがいねぇと私が怒られるんだよ!!」


「「「知るか!!!!!!」」」

あの人は体をビクつかせた

先輩は私を抱き上げたまま家を出る


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