悪者彼氏
「…はぁ、なるが泣き疲れて寝ちまって
肩だと寝にくいと思って…
すいませんねーきもい男の膝でー」
「い、いや!そういう訳じゃ!」
「いいから、ご飯食うぞ」
「先輩は食べてないんですか?」
「うん、理空と未空がうるさくてなぁ」
食う気にもなれん
そう意味のわからない言い訳を口にしていた先輩は
たぶん私が起きないように気を使ってくれたんだと思う
あと…
「1人で食ってもうまくないだろー」
と恥ずかしそうに呟く先輩を
私はちゃっかりと見ていたから
「ありがとうございます、
朱芽先輩♪」