机の上で逢いましょう。2
"これで最後。"
そう思うと、
喉が詰まるように痛く、
涙腺が緩みそうになった。

いつもうざかった担任も
うるさいクラスも…。

全部、楽しかったのかもしれない。


青春っぽいことなんて
何一つ無かったけど、
思い出は、
いつの間にか
沢山あった。






「よぉし。席に着け〜」

不意に耳に入った声。
…担任だ。

良く見ると
目の回りが赤くなっていた。



…泣いたのか……。

いつもうざいと思っていた担任に、
少し申し訳なく思った。
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