恋愛禁止はお断り!
沢野が教えてくれたおかげで本の返し方で悩むことは無かった。
あ、さっきから思ってたけど、沢野に敬語で話されると凄く違和感ある。
「先輩、秋元さんの時と同じ口調でいいですよ。」
「アイツを知っているのか?」
「何か有名ですね・・」
ホント不本意なんだけどねー。
てか、私をアイツ呼ばわりかよ。
「私はその方が親しみやすいというか、話しやすいです。」
「そうか・・わかった。」
「それより、図書室初めてきたんですけど、中学校より本が多くて驚きました。」
「ここの本の多いことに、最初は私も驚いた。でも、通いがいがある。」
「私もちょくちょく来て見ようと思います。」
私は「図書室」を沢野の出没場所に入れておくことにした。