聞こえるのは雨音と
服装も、部屋掃除のことも、そして処女を捧げるという恐怖も、全部考えなくてもいいんだ。
いちいちメールの文章を考えなくてもいいんだ。
ほっとしているはずなのに、私の心は冷たい。あんなにどきどきして、そして一緒に笑っていたのに、どうしてだろう。
何が変わったのだろう。
時間がたち、付き合ってもう三年近くなっていた中で、私や彼の中で何があったのだろう。
大切なものはなくなってからわかる。
大切だった。
もはや過去形でしか言えないのだ。