遠い記憶
告白と迷い
「行ってきます。」
私は学校の支度をすると家を出た。
いつものように爽やかな青空。
そしていつもの通学路。
家から学校までかなり近い距離なので私は徒歩通学だった。
直哉と一緒にこの道を歩いて通学するはずだった。
叶うことはなかったけど…
また色々と直哉の事を思い出してしまった。
昨日から考えること考えること、直哉のこと…そして……
「山田……?」
後ろから声が聞こえ、振り返ると、そこには私の考えていた人が立っていた。
「…中野くん…」
なんで…