遠い記憶


「…山田?」


「えっ、あ。
ごめん、ぼーっとしてた。」


「そんなに怖かったのか?
でも、もう大丈夫だからな。」


そう言うと私の頭をポンポンと優しく撫でてくれた。


……ドキッ


……ズルい。
何で…………






何で……






直哉と同じ名前の男の子が私を助けたの……?





そして…







どうして直哉と中野くんを重ねてしまうの………?



< 8 / 32 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop