それでも大好きなんです



「ストロベリーでいいよね?」



「うん!ありがとう!」



「いえいえ」



私にとっては優樹が一番いいんだ。

私の好みも分かってくれる。
優しくて何でも受け入れてくれる。


…そう何でも


それに優樹は知ってる。


私は今でも拓哉を忘れられないって。


優樹ごめんね。
…ありがとう。



それからたこ焼きを食べたり、綿飴を食べたりした。



「あっ!金魚すくいだ!」



「あれー優樹と夏希じゃん!」



そこにいたのは、拓哉と莉子。


会いたくなかった。


私は行くのを躊躇していると、
優樹が私の手を掴んで2人に近づいた。





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