それでも大好きなんです
「おい、拓哉。俺と勝負しろ」
「…は?」
「金魚すくいで勝負だ」
「なんで?」
「なんでも。俺が勝ったら、もう夏希とは一言も話すな」
「…ちょっと!優樹何言ってんの?」
「別にいいでしょ?俺は夏希を俺だけのものにしたい」
「…優樹」
「…わかった、やるよ。その代わりお前が負けたら、夏希を1日借りる」
「ちょっと!拓哉!」
焦って止めようとする莉子。
でも拓哉たちは本気だ。
ここで優樹に勝ってもらわなきゃ。
「優樹、絶対に勝ってね!」
「おう!任せとけ!」
2人の勝負が始まった。
結果は優樹30匹、拓哉が33匹だった。