それでも大好きなんです
それから色んなところを、ふらふらと歩き回っていたら、もう9時になっていた。
「あ、9時だ!もう帰ろっか」
「うん」
「拓哉はこっちだよね?私はこっちだから。今日はありがとね!」
「じゃあな」
私は拓哉と別れて、電車に乗った。
電車の中は仕事帰りのサラリーマンでいっぱい。
「よぉーねぇーちゃん!」
酔っぱらいのサラリーマンが話しかけてきた。
はぁー、マジこうゆうの無理。
「……」
「なにー?無視してんの?一人ならこれから遊ばない?」