それでも大好きなんです



どこに向かって走ってるか、分からなかったけど、とにかく走った。


しばらく走っていると、誰もいない公園についた。



「もう意味わかんないよ」



私は公園にしゃがみこんで泣きじゃくった。



ねぇ、拓哉。
どうして今さら?

私はずっとずっと好きだったんだよ?


今まで拒んできたくせに。


私はどうしたらいいの?



…ううん、悩む必要ない。


辛いときに傍にいてくれたのは優樹だから。


優樹は私を裏切らない。

そんな優しい優樹を裏切れない。

拓哉…、私は優樹を愛することを選ぶよ。

だって、優樹は私の彼氏だから。



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