それでも大好きなんです
俺は最低なやつだな。
俺は莉子と夏希、どっちを選べばみんな幸せになれる?
やっぱり莉子じゃないとダメなのか?
…いや、俺はみんなの幸せを壊してまでも、夏希といたい。
この想いを夏希に伝えよう。
「でも…俺は…」
「あっ!アイス食べたい!」
夏希は俺の言葉を遮って、近くにあったアイス屋に連れていかれた。
もしかして、俺が言おうとしたこと何か気づいたのか?
それを聞きたくなくて、わざとそらしたのか?
俺の頭の中は、アイスより夏希のことでいっぱいだった。