それでも大好きなんです
優樹side
はぁー、今頃拓哉と夏希ちゃん一緒にいるんだろうな。
夏希ちゃんの後ろ姿を見送ったとき、ものすごく切なかった。
夏希ちゃんが、このまま帰って来なかったらって。
めっちゃ不安で…
俺はじっとしていられなくて散歩に出掛けた。
すると、普段は誰もいない公園に人がいた。
よく見てみると夏希ちゃんだった。
しかも泣いている。
俺は夏希ちゃんの側に行って、後ろから抱き締めた。
「夏希ちゃん。大丈夫?」
「…優樹」
「どうしたの?こんなところで一人でいたら危ないでしょ?」