それでも大好きなんです
第4章 ゆれる想い
夏希side
はー、今日は学校行きたくない。
拓哉に会いたくない。
「夏希ー遅刻するわよ!」
お母さんに催促され、私は仕方なく学校に行くことにした。
教室に入ると、もうクラスのほとんどの人がいた。
「夏希ちゃーん!!」
優樹が抱きついてきた。
「おはよ」
「おはよー!」
「優樹、朝からテンション高いね」
「そう?いつもこうだから、よくわかんないや」
「まぁね、優樹は常にテンション高いもんね!」
私は教室を見回してみると、拓哉がいなかった。