それでも大好きなんです
「頼むから…持って来いよ」
俺は小さい声で言った。
すると、莉子がカメラを持ってきた。
俺はカメラを受けとると、その場で壊して燃やそうとした。
「ちょっと!拓哉!」
莉子が俺を止めようとするが、俺は気にせずに火をつけた。
「お前、本当にこれしかねーんだろうな?」
「…うん」
「あったら、すぐ別れっから」
「……」
そう言うと、莉子はとまどっている顔をした。
「…まだあるんだろ?」
「パソコンの中にある」
俺は莉子の部屋に行った。