それでも大好きなんです
ちゃんと私の中で、けじめをつけなきゃ、この想いは消えない。
そう思った。
私は公園に着いたときには、夏希がもういた。
「莉子、どうしたの?」
何も知らないとでも言うような、顔に無償に腹がたった。
「ねぇ、莉子?」
夏希は私の肩を揺らす。
「…ないで」
「え?」
「触らないで!」
私は夏希を力強く押した。
夏希は尻餅をついて転んだ。
「莉子どうしたの?」
夏希が怯えた様子で見てくる。