それでも大好きなんです
「好きじゃないに決まってるでしょ!」
「なんで?」
「私、拓哉を脅したの。夏希の写真を使って…」
すごく怯えている夏希。
でも私は話すのをやめない。
「あんたを襲わせたのは私。そのときに撮った写真を使って脅した。そしたら拓哉が付き合ってくれた」
「莉子?…嘘でしょ?」
「全部本当よ!」
「嘘よ!私は一緒にいたときの莉子を信じたい。今の莉子は莉子じゃない!」
「何言ってんのよ!これが本当の私」
「違う!だって莉子幸せそうだった。あのときの優しさと楽しさを嘘だって思いたくない!」
そう言って泣く夏希。
「もう何なのよ!2人して…私を乱さないでよ!」
「莉子…」
私に抱きついてくる夏希。