それでも大好きなんです
「ごめんね。クレープ俺が買ってあげるから」
「うん」
夏希ちゃんにクレープ買って、家まで送った。
「送ってくれてありがとう」
「どういたしまして」
「それじゃあね」
「夏希ちゃん!」
家に入ろうとした夏希ちゃんを呼び止めた。
「ん?」
振り向いた瞬間に、夏希ちゃんにキスをした。
「それじゃあね」
俺は夏希ちゃんの頭をなでて、歩き始めた。
今日でこんな幸せな日は終わりにしよう。
俺にとっては幸せな毎日だった。
でも、夏希ちゃんにとっては違うかもしれない。
やっぱり両想いじゃないと意味がないんだよ。