それでも大好きなんです



────翌日



俺は放課後、ある女を呼び出した。



「優樹先輩。どうしたんですか?」



同じ部活のマネージャー。



「ちょっと力貸してくれ」



「え?」



戸惑った顔をしているマネージャー。



「優樹!話があるんだけど…」



と夏希ちゃんが教室に入ってきた。


その瞬間、俺はマネージャーに心もないキスをした。



「…どうして」



呆然としている夏希ちゃん。



「あーバレちゃった?実は俺浮気してたんだ。夏希ちゃん全然気づかないんだもん」



俺ちゃんと笑えてる?

悲しい顔なんてしてないよな?


夏希ちゃんは、走ってどっかに行ってしまった。




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