それでも大好きなんです



────放課後




優樹と帰るために、優樹の教室に行った。



「優樹ー!帰ろー!」



すると優樹は優しく微笑んで、私のところに来た。



「あのね、今日拓哉からクレープの割引券もらったの!」



「…捨てろ」



「え?」



「捨てろって!」



優樹は怒鳴って私の手からクレープの割引券をとって捨てた。



「優樹、どうしたの?」



「どうして、拓哉なんだよ」



「…」





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