それでも大好きなんです
夏希side
あれから1年。
私たちは高校を卒業した。
拓哉と私と優樹は大学に、莉子は専門に進学した。
3人大学って言っても、みんなバラバラ。
「俺、夏希と同じ大学に行きたい」
そう拗ねる拓哉が可愛くて、すごく愛しい。
「仕方ないよ。やりたいことが違うんだから」
「…やだ」
「もー、拓哉ー」
「じゃあ、男と話したらダメ。近づいてもダメだから」
「…わかった。できる限り頑張るよ」
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