それでも大好きなんです
朝起きると隣には拓哉の姿がなかった。
「拓哉?……拓哉!!」
私は拓哉を一生懸命探した。
でも見つからない。
わかっていた。
拓哉がすぐ私の隣からいなくなるって。
でも受け入れられなかった。
「…拓哉、私から離れないで」
私の小さくて細い声は虚しく部屋に響いた。
私は着替えて学校に行った。
教室にはもう拓哉がいた。
「おはよ」
「……」
返事が返ってこない。
涙がでそうになった。
大丈夫…
また一から頑張ればいいんだ。