それでも大好きなんです



「私のこと嫌いなんでしょ?どうして助けたりするのよ!」



俺は思わず夏希を抱き締めた。



「いや、やめてよ!」



俺の腕の中で暴れる夏希。

ごめんな。辛い思いさせて。


ごめんな。中途半端な男で。


もう辛い思いをさせない。


だから今日でさよならしよ。
俺の中にある夏希への思いと…



そう思って俺は最後のキスをした。



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