恋の破片
すやすやと眠る結衣。
まだ、高校生なのに
寂しいとは、絶対言わない。
俺の方が年上だし、
色々と忙しいときもある。
でも、そこで、すれ違ったりしないのは
結衣が我慢してるからだと思う。
俺よりもずっと、大人だから。
結衣の見えない優しさは
俺のことをどれだけ支えていることか。
結衣への愛をいっぱい注ぎながら
もう一度、抱きしめた。
強く抱きしめると、
結衣の鼓動と一緒になったみたい。
シャンプーのいい香りがする結衣の隣で
そっと、目を閉じた。