恋の破片
日向
窓から優しい日差し。
喉が乾いたから、起きようと思ったけど
この季節の朝は、とても寒い。
仕方なく、まだ温もりが残る布団へ
もう一度、潜り込んだ。
ふと、隣に人を感じるのはなぜか。
「あぁ、そっか」
春の寝顔を見つめながら
昨日の出来事を思い出した。
可愛い寝顔に誘われて
寝てる春に、ぎゅっと抱きついた。
ぐっすり寝ている様子だから
しばらくは、起きないな。
この寝顔をずっと見ていたい。
今、この手が届く距離にいる春を
どうにかして、掴んでいたい。
壊れた考え方のせいで
急激に脳が疲れたように感じた。
春の匂いをいっぱい感じて
もう一度、眠りに陥ちていった。