キミと一緒に。【完】
紅葉さんの目に溜まる涙に、苦い思い出があったんではないかと直感。

厳しく言っても届かないだろうと思い、紅葉さんの手を振り払おうとする由斗を止めた。



「紅葉さん、人の気持ちは変わると思いますよ」



「花音、何を言ってんのよ!」



「私も、変わりましたから」



加菜恵が止めに入って来たけど、私は首を振りながら立ち上がり、紅葉さんの手を握り、由斗から離した。
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