キミと一緒に。【完】
床に泣き崩れた紅葉さん。
加菜恵と倉元を連れて病室を出て、階の食堂へと行く。
「何で味方したの?」
「味方したわけじゃないよ?
キツく言っても、紅葉さんの耳に届かないって思っただけだよ」
「同情ってやつか」
「それも違う」
窓際の椅子に腰掛けて、下を見下ろす。
歩道や駐車場を歩く人たちが小さく見える。
それでもみんな、同じように悩みを抱えて。
でも、必死に生きてるんだよね。
加菜恵と倉元を連れて病室を出て、階の食堂へと行く。
「何で味方したの?」
「味方したわけじゃないよ?
キツく言っても、紅葉さんの耳に届かないって思っただけだよ」
「同情ってやつか」
「それも違う」
窓際の椅子に腰掛けて、下を見下ろす。
歩道や駐車場を歩く人たちが小さく見える。
それでもみんな、同じように悩みを抱えて。
でも、必死に生きてるんだよね。