キミと一緒に。【完】
人って、不思議で偉大。



「お前ら、俺を置いて行くなよ」



「あら?鹿波、寂しかったの?」



「アホか」



食堂に現れた由斗。

加菜恵と会話を交わしながら、私の隣に座る。



「あの人どうしたんだ?」



「泣き止んで、謝って退院してった」



「良かったじゃない?もう会わなくて済むわよ」


まだ苛立ってたらしい加菜恵は、嬉しそうに言う。
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