キミと一緒に。【完】
途中、野球部顧問の名前だけを持つ、数学教師の田波ータナミーが持って来てくれた、学校にある体操着に着替えて、ただひたすら投げ込む。

打ち返せず、空振りを繰り返す倉元。



「俺に任せろ!」



何故か兄貴が闘志を燃やし、バッターチェンジをして来た。



「妹に負けてたまるか――…」



「暑苦しい人…」



私は腕が千切れても良い覚悟で。

兄貴を黙らせる為にも、思いっきり投げた。
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