キミと一緒に。【完】
扇子で顔を扇ぐ手が早くなる加菜恵。

何か照れてる?



「教えてよ」



「だから……ゴムなしで。生でしたのよ…;;」



「え!?大丈夫なのッ??」



思わず声がデカクなり、野球部だけじゃなく、サッカー部やテニス部の視線まで向けられた。

あちこちに頭を下げながら、加菜恵の肩を掴んで揺する。

…避妊しないなんて、マズイでしょ…;;

でも、私の心配を他所に、加菜恵は首を左右に振った。
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