キミと一緒に。【完】
同じレベルの高校との試合は、毎年の恒例ながらも、引退試合は初めてで、きっと気合いがみなぎってる。

放って置いたら、必ず由斗は…。

やたら多くなった荷物を纏め、制服に着替えた私は、母親に声を掛けた。

新太と3人で出発。

加菜恵、母親の彼氏である良太郎ーリョウタロウーさんと待ち合わせポイントで合流し、相手の高校へ。



「日曜日に制服とかダルいよね」



「仕方ないよ。今年は金曜日が始業式になったんだから」



加菜恵の言い分も、わかるけど。
< 190 / 430 >

この作品をシェア

pagetop