キミと一緒に。【完】
バットを持ち、素振りを繰り返す中、レギュラーメンバー2人が、塁に出た。

倉元が一塁に足を掛けながら、バッターボックスに入った由斗にエールを贈る。



「打って―…」



立ち上がり、小声で願う。

兄貴は万が一の為に、アイシングが出来るよう、マネージャーたちに指示を出す。

振り返った由斗と目が合い、口パクで“頑張れ”と伝えると、頷いてくれた。
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