キミと一緒に。【完】
【16】 別れの時
「警察には今、連絡したから。
救急車もすぐ来る」
「許せねぇよ!新太も花音も……何でだよ!」
「落ち着きなさい、竜也。花音の気持ちも考えなさい。竜也の怒りで、思い返しちゃうでしょ」
朝陽が昇り始めた朝の6時。
お姉ちゃんたちも来て、部屋から出た。
シャワーを浴び、濡れた髪の毛から滴が落ちて、肩に掛けたタオルに吸収された。
母親が目覚めず、病院へ運ばれる事に。