キミと一緒に。【完】
【18】 伝えよう
「大丈夫?姉ちゃん」
「大丈夫。大丈夫…」
地元に戻ってから数日。
学校が休みの土曜日、部活のない新太にお願いして、加菜恵と倉元と待ち合わせしたファミレスへと来た。
固い表情の私を心配する、隣に座る新太。
本当は、どんな顔で会えば良いかも、わからないよ。
「――待たせた?」
「花音…っ」
「久し、ぶり…」
再会を喜べない空気。
そして、これから話す事の辛い気持ち。