キミと一緒に。【完】
【20】 愛がある
食事を終え、タクシーで自宅まで送って貰った。
居酒屋では、兄貴がかなり割り引いてくれた。
「今日はありがとうございました。ごちそうさまでした」
「良いよ良いよ。お兄さんに、“ありがとう”って言っといてね」
「はい」
運動がてら歩くらしく、2人もタクシーを降りて、家へと歩き出した。
振り返り、手を軽く振った由斗に振り返す。
暗闇に消えてく姿。
私は家に入ろうと、胸丈の門を開けた。