キミと一緒に。【完】
「今だ――ッ!」



「退け、新太!!」



母親の胸に飛び込むと、由斗が叫んだ。

振り返ると、直線ながらも距離があり、野球部とバスケ部のエース2人でも中々、縮まらないらしい。

由斗は新太を退かすと、拾い上げた石を持ち、構えを決めた。

真っ直ぐと飛んで行く石は、良太郎さんの背中へと命中。

その反動で転倒し、逃走が免れたみたいだ。

他の2人は、とっくに逃げてたけど、今回は無実。

捜しても、意味はない。
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